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2025.12.02

東寺ライトアップと冬の京|シュウマイ奉行の夜歩き

東寺ライトアップと冬の京|シュウマイ奉行の夜歩き
東寺ライトアップと冬の京|シュウマイ奉行の夜歩き 京都点心福|京の手包み焼売・餃子・点心の通販・お取り寄せ

東寺ライトアップと冬の京

霜月も下旬、二十四節気では小雪を過ぎ、 夜気はひときわ冴え渡る頃――。 拙者、シュウマイ奉行、今宵は東寺へ夜歩きに出向いたのである。

日が沈むと同時に冷気が肌を刺すも、その寒さこそ冬の京の味わい。 五重塔が光をまとい姿を現すと、闇の中にただ一つ灯された “都の守り灯”のごとき威風を放つ。

■ 五重塔 ―― 夜空に立つ“京の武者”

ライトアップされた五重塔は、昼の柔らかさとは別物。 闇を背に、その直線と曲線がより鋭く際立つ。 まるで幾百年を越えて都を守り続ける武者の姿のようである。

■ 池に映る“逆さ塔” ―― 夜の静寂が創る幻影

風なき夜には池が鏡となり、塔が上下に二つ現れる。 現と影がぴたりと重なる瞬間は、一陣の風すら憚られるほどの静寂。 「これぞ京の夜景の極み」と唸らずにはいられぬ。

■ 名残り紅葉 ―― 冬の入り口で舞う色彩

紅葉は盛りを過ぎても、光に照らされるとなお艶やか。 散り際の美というものは、武士の生き様にも通じ申す。 秋と冬の境に立つ、一期一会の色景色でござる。

■ 夜歩きの後は、温かき点心で身を解く

京の冬の夜は骨まで冷える。 散策を終え帰宅すれば、蒸籠の湯気ほど心強いものはなし。 職人が包んだ焼売や餃子の香りは、 冷えた身体をゆるりと解きほぐし、心にまで温もりを灯す。

とりわけ、肉汁焼売のふるふるとした食感、 塩焼売の清らかな味わい、九条葱餃子の香り立つ旨味…… これぞ冬の宵にふさわしき“京の温もり”。

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