「大根餅にしてしまうと、
淀大根かどうか分からないのでは?」
……はい、図星でござる。
正直に申し上げましょう。形を整え、もっちもちに蒸し上げ、こんがり焼き色をつけたその姿からは、それが「冬の京野菜の王様・淀大根」なのか、近所の特売大根なのか、視覚だけで判別するのはプロの奉行でも至難の業にございます。
「甘みの深みが違うのでござる」
淀の肥沃な土壌と冬の寒さで育った大根は、炊けば梨のように甘い。これを生地に練り込むと、砂糖ではない「野菜本来の滋味」が生地全体に溶け出すのでござる。
「もっちり感のキメが違う」
肉質が緻密な淀大根だからこそ、上新粉や浮き粉と合わさった時、驚くほど滑らかで、かつ弾力のある食感が生まれる。これは安価な大根では出せない「品格」でござる。
見た目は地味。中身は超エリート。
「言われなきゃ気づかない贅沢」を噛みしめる、なんとも粋な大人の愉しみ。
本当に淀大根の味がするのか?と疑り深い貴殿、ぜひその舌で真実を確かめてくだされ!

