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福福通信

2025.07.21

セミの抜け殻が消える日?訪日観光と生態系のゆらぎ

セミの抜け殻が消える日?訪日観光と生態系のゆらぎ
本日は祝日、しかも連なる連休とあって、京の町には人、人、人―― 京都駅は海外の客人で埋め尽くされ、祇園祭の宵山を目当てに、浴衣姿もそこかしこに。まことに賑やか、そして活気ある夏の京都にござる。 されど、拙者の耳にふと響いたのは―― 「セミが少ないように思いませんか?」との声。 確かに、鳴き声こそ響けど、その抜け殻の数が年々減っておるようにも思え申す。 これは、ただの気のせいか…否。 実は近頃、訪日客の一部がセミの幼虫を捕まえて食すという行為がSNSでも話題となっておる。 かつて拙者のもとに仕えておった異国の者も、成虫を手づかみにし、羽をむしり、ライターで炙って食しておった。 あれは驚愕と共に、食の文化とはかくも違うのかと唸ったものでござる。 されど―― この行為が、京都の生態系に影響を及ぼす可能性があるとなれば話は別。 セミは土中で数年を過ごし、ようやく地上に出て羽化し、わずか数日で命を終える儚き存在。 その幼虫が「食材」として扱われれば、数年後の夏の風物詩が姿を消すやもしれぬのだ。 我ら「京都点心」は、食の命を大切に扱い、文化として届けることを旨としておる。 だからこそ問いたいのだ。 ――「異なる文化との共存」とは、自然とどう折り合いをつけるべきかと。 シュウマイの皮一枚にも、京の手しごとと調和が宿る。 それと同じく、ひとつの命にも、夏の景色が詰まっておる。 本日の献立には、「昔ながらの焼売」を。 皮は薄く、味は深く。 セミの声が響くうちに、ゆっくりと味わってくだされ。 --- 🥟本日のおすすめ: 昔ながらの焼売(京都点心福) 冷やし冬瓜と枝豆の白だし椀 炊きたてのちりめんご飯と、夕立のあとに飲む冷たい番茶 --- 🌿自然も、点心も、手をかけて味わうことが肝要―― それこそが、「京に生きる者の誠」と申せましょう。
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