【奉行記】積乱雲と焼売の五兄弟
空に「丹波太郎・山城次郎・比叡三郎・桃山四郎・田辺五郎」。ならば膳にも「肉汁・鬼辛・塩・だし・海老」。いざ、五兄弟勢揃いと相成る。
雲は空の武者、膳は湯気の軍勢
夏の京は気まぐれなれば、入道雲ども、突如として黒雲を繰り出すもの。都人はこれを五兄弟と呼び慣わし、夕立の報せとした。雷鳴轟く折も、拙者に策あり――すなわち、湯気立つ焼売にて心を鎮め、腹を満たすことで候。
焼売五兄弟、ここに推参
肉汁焼売――国産豚100%、黄金比のあん。まずは大将格、堂々たる旨味。
鬼辛焼売――辣の一撃。汗して食すは、また快し。
塩焼売――塩の冴えで素材を立てる。切れ味清澄。
だし焼売――鰹・昆布の香りふわり。和の余情が後口を導く。
海老焼売――ぷりっと贅なる身上。膳に華を添える花形。
冷凍のまま袋ごと温め可。忙しき折も、蒸したての幸福を逃さぬ工夫にて候。
まずは“勢揃い”で試されよ
初陣には、味の軍配を見極めるに相応しき5種コンプセットを推挙仕る。家族評定(食べ比べ)にもってこいにて候。
※本頁の正規URL(canonical)は〈5種コンプセット〉にて統一済み。
奉行の一句
「丹波次郎 にわかに黒き 京の空」――雲は走れど、我が膳は揺るがず。
