福福通信|しゅうまい奉行公式ブログ
2025.11.05
京に芽吹く檸檬と冬の焼売|シュウマイ奉行記

京に芽吹く檸檬と、冬の焼売の段
小雪過ぎ、空しんと澄み渡るこの頃、 京の台所にて、ひそやかに名乗りを上げる果実あり。 それが、国産の京檸檬にござる。
久御山、南山城、そして舞鶴── 皮まで使える凛とした香り、 まこと料理の風情を引き立てる清(すが)しき果実。
◆ 奉行流・檸檬だれ三手
一、檸檬ぽん酢 ― 出汁と寄り添う
- 檸檬汁……大さじ1
- だし醤油……小さじ1
- みりん……少々
- 出汁……小さじ1
- 皮をひと削り
甘みと酸味、静かに調和する品の一滴。
二、檸檬胡椒しぼり ― 冬風のごとく冴える
- 檸檬汁……大さじ1
- 塩……少々
- 黒胡椒……少々
- ごま油……一滴
ぴりりと冴える辛味、心がしゃんと整う味わい。
三、蜜檸檬しょうゆ ― 柔らぎの酸
- 檸檬汁……大さじ1
- 醤油……小さじ1/2
- はちみつ……数滴
まろやかな酸味、客人にも喜ばれるやさしき仕立て。
冬の湯気に檸檬の香をのせ、 焼売の旨味をいっそう引き立てる。 これぞ、寒き季の一興にて候。