福福通信|京都点心福公式ブログ

2025.10.10

【奉行の献立帖】ざくろ香る秋の京膳|京都点心福ブログ

【奉行の献立帖】ざくろ香る秋の京膳|京都点心福ブログ
【奉行の献立帖】ざくろ香る秋の京膳|京都点心福ブログ

【奉行の献立帖】ざくろ香る秋の京膳

公開日:2025年10月9日 / 語り部:シュウマイ奉行

秋冷の候、庭の柘榴(ざくろ)紅を割り、露の冷たさが身にしみる頃――。
今宵はその紅を膳に映した「ざくろ香る秋の京膳」を、拙者・シュウマイ奉行がご案内仕る。
主菜・副菜・汁物、そして京都点心福の看板「肉汁焼売」。四品の調べにて、紅葉の宴をお楽しみくだされ。

献立概要

区分品目要点
主菜ざくろ香る京酢豚甘酢にざくろ果汁、紅の照りを纏う秋味
副菜壬生菜とざくろの白和え白に紅一点、やさしき調和
点心京都点心福「肉汁焼売」手包みの技。仕上げにざくろをひと雫
汁物里芋と舞茸のすまし汁澄んだ旨で膳をととのえる

🍁 主菜:ざくろ香る京酢豚(3〜4人前)

材料

  • 豚肩ロース(ひと口大)…300g
  • ピーマン…2個/玉ねぎ…1/2個/赤・黄パプリカ…各1/2個
  • ざくろ果汁…大さじ2/黒酢・米酢…各大さじ1
  • 醤油…大さじ2/砂糖…大さじ2/ケチャップ…大さじ1/酒…大さじ1/みりん…小さじ1
  • 水溶き片栗粉…小さじ1(片栗粉:水=1:1)

作り方

  1. 豚肉に軽く塩胡椒し、片栗粉をまぶす。
  2. 170℃の油で2分揚げ→休ませ→1分再揚げ
  3. 野菜を軽く炒め、火を止める。
  4. 甘酢を煮立て、水溶き片栗粉で照りを出す。
  5. 肉と野菜を絡め、火を止めてからざくろ果汁を少量追い入れ香り立たせる。

奉行の心得:紅は火でなく酸で立てよ。酸が旨を照らす灯なり。

🍠 副菜:壬生菜とざくろの白和え(2〜3人前)

材料

  • 壬生菜(または水菜)…1束
  • 木綿豆腐…150g(30分水切り)
  • 白味噌…小さじ2/すり胡麻…大さじ1/砂糖…小さじ1/薄口醤油…小さじ1/2
  • ざくろの実…大さじ2

作り方

  1. 豆腐を水切り。壬生菜は湯通し→冷水→軽く絞り3〜4cm。
  2. 白和え衣(豆腐+白味噌+砂糖+醤油+胡麻)をなめらかに。
  3. 壬生菜を和え、仕上げにざくろの実を散らす。

奉行の心得:白に紅一点、これを風情と申す。

🥢 点心:京都点心福「肉汁焼売」(調理目安)

調理

  • 電子レンジ(袋のまま)500Wで約1分半〜2分
  • 蒸し器 強火7〜8分

味わいの要

伏見の工房にて一つひとつ丁寧に包む、職人の手技の結晶。
皮とあんの間に一片の空(すき)も作らず指先の感覚でふんわりと握り締めるゆえ、
蒸し上がりは皮が剥がれずもっちり、あんはじゅわりと肉汁を放つ。
仕上げにざくろ果汁をひと雫――肉の旨みに果実の酸が寄り添い、紅葉と月影の余韻が広がる。

奉行の心得:手包みの技は器に宿り、湯気に語る。機械にては再現叶わぬ人の妙技なり。

🍲 汁物:里芋と舞茸のすまし汁(3人前)

材料

  • 里芋…3個(皮をむき一口大)
  • 舞茸…1/2パック
  • だし汁…400ml
  • 薄口醤油…小さじ2/塩…少々
  • 柚子皮…少々

作り方

  1. だしを温め、里芋を柔らかく煮る。
  2. 舞茸を加え、ひと煮立ち。
  3. 味を整え、椀に盛り、柚子皮を添える。

奉行の心得:だしは語らずして旨を伝う。静けさこそ秋の香なり。

お取り寄せの段

本日の膳の要――京都点心福「肉汁焼売」はこちらよりどうぞ。

表示:PC