【奉行の献立帖】ざくろ香る秋の京膳
公開日:2025年10月9日 / 語り部:シュウマイ奉行
秋冷の候、庭の柘榴(ざくろ)紅を割り、露の冷たさが身にしみる頃――。
今宵はその紅を膳に映した「ざくろ香る秋の京膳」を、拙者・シュウマイ奉行がご案内仕る。
主菜・副菜・汁物、そして京都点心福の看板「肉汁焼売」。四品の調べにて、紅葉の宴をお楽しみくだされ。
2025.10.10
公開日:2025年10月9日 / 語り部:シュウマイ奉行
秋冷の候、庭の柘榴(ざくろ)紅を割り、露の冷たさが身にしみる頃――。
今宵はその紅を膳に映した「ざくろ香る秋の京膳」を、拙者・シュウマイ奉行がご案内仕る。
主菜・副菜・汁物、そして京都点心福の看板「肉汁焼売」。四品の調べにて、紅葉の宴をお楽しみくだされ。
区分 | 品目 | 要点 |
---|---|---|
主菜 | ざくろ香る京酢豚 | 甘酢にざくろ果汁、紅の照りを纏う秋味 |
副菜 | 壬生菜とざくろの白和え | 白に紅一点、やさしき調和 |
点心 | 京都点心福「肉汁焼売」 | 手包みの技。仕上げにざくろをひと雫 |
汁物 | 里芋と舞茸のすまし汁 | 澄んだ旨で膳をととのえる |
奉行の心得:紅は火でなく酸で立てよ。酸が旨を照らす灯なり。
奉行の心得:白に紅一点、これを風情と申す。
伏見の工房にて一つひとつ丁寧に包む、職人の手技の結晶。
皮とあんの間に一片の空(すき)も作らず、指先の感覚でふんわりと握り締めるゆえ、
蒸し上がりは皮が剥がれずもっちり、あんはじゅわりと肉汁を放つ。
仕上げにざくろ果汁をひと雫――肉の旨みに果実の酸が寄り添い、紅葉と月影の余韻が広がる。
奉行の心得:手包みの技は器に宿り、湯気に語る。機械にては再現叶わぬ人の妙技なり。
奉行の心得:だしは語らずして旨を伝う。静けさこそ秋の香なり。
本日の膳の要――京都点心福「肉汁焼売」はこちらよりどうぞ。
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