2025.11.21

秋の風、木の葉を鳴らし、京の空気もいよいよ澄み渡る頃。 この季節、自然界の三つの色素—— 緑のクロロフィル、赤きカロテノイド、紫のアントシアニンが、 それぞれ見事な役目を果たしておる。
このたびは、それら色素の“働き”を点心になぞらえ、 京都点心福の三品と結び合わせて語り申す。 さあ、皆の衆、耳を傾けられよ。
緑の色素クロロフィルは、陽を受けて働く生命の源。 九条ねぎ餃子に宿る青々しき香りは、 まさにこの色素の力を思わせるものでござる。
京の伝統野菜・九条ねぎは、 寒暖差の中に育った滋味深き緑。 噛めばふわりと立つ香りは、草の露を纏った朝の畑の気配。 自然の息吹をまるごと包んだような味わいにござる。
九条ねぎ餃子|商品ページへ次に参るは、自然の赤を象徴するカロテノイド。 もとは黄色の色素なれど、唐辛子に宿れば紅蓮の赤へと変じ、 鬼辛焼売に降りかかる“一味の赤”となる。
この赤き色は、まるで炎の息遣い。 ひと口かじれば、舌の上で火花が散るような辛味が走り、 それでいて後味は澄み切った潔さ。 まさに、自然が生んだ“烈火の色”をまとった焼売にござる。
鬼辛焼売|商品ページへしそ餃子は青じそを用いており、 アントシアニンそのものは含まれぬ。 されど、赤じそが持つアントシアニンの“紫の深み”は、 しその香りと相通ずる“気配”を宿しておる。
しその清らかな香りは、 紫の色素が象徴する“涼やかな陰影”を思わせる。 清風のように鼻をくすぐり、餃子の味をすっと引き締める。 まさに、和の香りが奏でる幽玄の一品といえよう。
しそ餃子|商品ページへ自然の三色素はいずれも異なる働きを持ちながら、 こうして点心の世界にも通じる“色と味の理”を教えてくれる。 季節の移ろいを味わいながら、 京都点心福の三品をお楽しみいただきたい。