2025.11.26

十一月も下旬となれば、京の空はひときわ冴え、朝夕の寒気は肌を刺すほど鋭くなる。
令和七年十一月二十六日――この日は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」のさなか。
小さき雪が空の気配を白ませ、冬が静かに歩み寄ってくる頃合いでござる。
寒さが増すほど、蒸し料理の湯気は心身を温めてくれる。 点心福の工房にて蒸籠を開けば、ふわりと立つ白い蒸気は、まるで冬の火種のよう。 肉汁焼売は、この季節にいっそうふくよかに香り立ち、旨みも冴えるのでござる。
小雪の頃、台所には冬支度の香りが満ちてくる。 柚子の色づき、千枚漬のかぶの甘い香、昆布出汁の湯気―― これらは点心とも見事に調和いたす。
肉汁焼売の甘い脂と玉ねぎの香りは、初冬の気配と互いを引き立て、 湯気の立つ食卓を格調高く彩るのでござる。
小雪以降は乾燥が厳しくなり、身体の“気”が冷えやすくなる。 温かい蒸し料理は養生に適し、脂がくどくならぬのも利点にござる。 肉汁焼売は電子レンジでも蒸しでも旨みを逃さず、冬の膳を支える頼もしき味方。
湯気が白く立ちのぼり、膳に冬の光が差す。 これぞ小雪の食卓、京の初冬の醍醐味にござる。
「小雪は冬の序章。 寒気鋭くとも、湯気はあたたかく、 香りはたおやかに、人の心をほどく季節にござる。」 点心福の湯気とともに、冬の始まりを存分に楽しんでくだされ。