2026.02.03

京都伏見に鎮座する藤森神社は、古(いにしえ)より馬の神様として、篤い信仰を集めてまいりました。 馬事安全、勝運、そして人生の節目を力強く後押ししてくださるお社として、今もなお多くの参拝者を迎えておられます。
その由来を紐解く鍵は、十二支の巡りにございます。 十二支は、 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 と続きます。
この中で「馬(午)」は五番目。 昔の人々は、この順番を時刻や方角にも当てはめて考えました。 五番目は「五つ時」、今で言えば朝九時ごろ。 そしてその時刻が指す方角こそ、南東でございます。
京都の南東に位置する藤森神社は、 まさに「馬の方角」に鎮まるお社。 このことから、馬の神様として信仰を集めるようになったと伝えられております。
節分の日、藤森神社では豆まきの神事が執り行われ、 「鬼は外、福は内」の声が境内に響き渡ります。 鬼を払い、福を招く―― この素朴で力強い風習は、今も伏見の町に息づいております。
鬼と聞くと恐ろしげに思えますが、 節分は本来、季節の変わり目を健やかに迎えるための行事。 町では、鬼にちなんだ縁起ものや、この時季ならではの味覚を楽しむ風景も見られます。
京都点心福では、節分の頃に合わせて 「鬼からシュウマイ」をご用意しております。 鬼の名を冠しておりますが、その味わいはどこまでも穏やか。
豆まきのあと、家族で囲む食卓にそっと添えていただけましたら、 季節の行事が、より身近で温かなものになることでしょう。