福福通信
2025.07.14
これは菓子か?パンか?ロンドンを揺るがすフルーツサンド騒動

聞けば近頃、ロンドンの町をざわつかせておるは「フルーツサンド」なる挟みもの。
パンの間に果実と生クリームを忍ばせた、まことに華やかなる菓子――いや、待て、それは果たして**“菓子”か“パン”か**!
英国の法によれば、サンドイッチは非課税。されど、甘味なれば課税の対象。
この一切れの曖昧が、今、食の正体を問うておるのでござる。
ふむ、他人事とは申せぬのう。
拙者が見守るここ京都でも、時折現れるのじゃ――
「これは焼売か、それともまんじゅうか…?」と申すような、異形の点心どもがな!
肉の旨味をふんわり包む「まんじゅう型しゅうまい」
だしの香り立つ、茶席にも合う「だし香る焼売」
口にすれば驚愕、まさに戦の如し「激辛シュウマイ」
これらはいずれも、ただの“焼売”とは呼び難き進化の産物。
味の定義を越え、嗜好の枠を壊し、常識を斬るが如く、旨さを放っておる。
ロンドンが「サンドか菓子か」で揺れるなら、
京都は「これは焼売か?」と、食の流儀を静かに、しかし確かに問い直しておるのじゃ。
されば諸君、口にしたとて名は不要。
ただ「うまい」と申せばよい。
シュウマイ奉行の名にかけて、これは見過ごせぬ逸品にござる!