晩秋の胡瓜と塩焼売 ― 奉行仕立て・京の酢香る膳 ―

秋も深まり、風冷ゆる刻。畑の隅に残る胡瓜は身締まりよく、甘酸の妙が芯まで通る好機にて候。これをQちゃん風に漬け、京都点心福の「塩焼売」と合わせれば、京の塩梅いよいよ冴え渡るなり。

一、晩秋胡瓜の話

晩秋の胡瓜は皮やや硬く、実は締まるゆえ、漬け物向きと相成る。酢醤の香りに秋風が混じり、ひと口ごとに夏の名残がほのかに立つ。温かき主菜と冷やした漬けを交互に重ねる――この温度差こそ、膳の呼吸にて候。

二、奉行流 Qちゃん風 胡瓜の作り方

用立て

  • 四葉(スーヨー)胡瓜…2本(輪切り・厚さ5〜7mm)
  • 生姜…1/2片(細切り)
  • 酢…1/2カップ、砂糖…1カップ、醤油…1.5カップ

手順

  1. 鍋に酢・砂糖・醤油を合わせ、ひと煮立ちさせる。
  2. 胡瓜と生姜を加え、再び沸いたら火を止める。
  3. そのまま5時間置き、粗熱が取れたら冷蔵庫へ。

辛味を利かすは一味少々がよろしい。入れ過ぎ無用にて候。

三、主菜 ― 京都点心福「塩焼売」

国産豚と九条ねぎの旨味を、塩ひとつで凛と立たせた上品の一口。胡瓜の甘酸と交われば、後口軽やかに次の一口を誘う。蒸したて熱々と、冷やし漬けの対照を楽しむが肝要。

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四、添え物のすすめ

  • 汁物:九条ねぎと湯葉のすまし汁(出汁やさしき一椀)。
  • ご飯:生姜とちりめんの混ぜご飯(仕上げに漬け汁を数滴)。

奉行のひと言

「夏の勢いを酢に沈め、秋の味をすくい上ぐ。胡瓜もまた季節を映す鏡。塩焼売とともにいただけば、京の風まで舌に触れるがごとし。」