🌿イタリアンパセリに学び、縮れ葉を香草に仕立てる
塩焼売と交わる秋の香り、奉行が指南いたす
🍃見た目に惑わされるなかれ、パセリの真なる力
柔らかき葉を風に揺らし、風味さっぱり、香りは静かなるが確か。
イタリアンパセリなる香草は、洋の食卓において殊のほか重宝されておる。
されど──我らが日々目にするは「縮れパセリ」なるちぢれ葉。
ただの添え物と侮るなかれ。
こやつもまた、火を通せば香り丸く、料理の脇を固める名助っ人と成り果て申す。
🍁秋気澄みわたり、香草の力が冴えわたる
今は寒露も過ぎ、風は肌に澄み、香り立つ食材が力を増す頃合い。
根菜、茸、柑橘、そして香草──
京都点心福が誇る「塩焼売」と、加熱したパセリを合わせて、
香り立つ秋の膳と仕立てようぞ。
🍽 香草仕立て、点心と秋の調和
🥟主菜|塩焼売と温パセリのすだち香ソース
- 塩焼売(京都点心福)…4個
- カーリーパセリ…1/2束
- 白だし…小さじ1
- すだち果汁…小さじ2
- オリーブオイル…小さじ2
- 黒胡椒…少々
作り方:
パセリは熱湯で30秒茹で、冷水に取って水気を絞り、みじん切りに。白だし・すだち果汁・オイルを混ぜて香味ソースを作る。塩焼売は蒸し器またはレンジで加熱し、皿に盛った上からソースをかけ、黒胡椒を振る。
🍄副菜|しめじとパセリの白味噌和え
- しめじ…1/2パック
- 炒めたパセリ(みじん切り)…大さじ1
- 白味噌…小さじ2
- 柚子皮(千切り)…少々
作り方:
しめじは石づきを落とし、小房に分けてさっと塩茹でし水気を切る。パセリは少量の油で炒めて香りを立てる。白味噌と炒めたパセリをよく混ぜ、しめじと和え、器に盛って柚子皮を散らす。
🥣汁物|根菜と豆乳の温しる パセリの香を添えて
- 蓮根…3cm
- 人参…3cm
- ごぼう…1/4本
- だし汁…300ml
- 無調整豆乳…150ml
- 塩…少々
- 炒めパセリ…適量
作り方:
根菜は皮をむき薄切りに。だし汁で柔らかくなるまで煮て火を止め、豆乳を加えて再度弱火で温める。塩で味を調え、器に盛って炒めたパセリを浮かべる。
🍚飯物|舞茸と油揚げの炊き込み飯 パセリ和え
- 米…1合
- 舞茸…1/2パック
- 油揚げ…1枚
- 薄口醤油…小さじ2
- 酒…小さじ1
- 昆布…5cm角
- 炒めパセリ…大さじ1
作り方:
米を洗い、調味料・舞茸・刻んだ油揚げ・昆布とともに炊飯器に入れ通常炊飯。炊き上がったら昆布を除き、炒めたパセリを加えてさっくりと混ぜる。
📝結び|“添え物”から一歩進んだ、香りの主役へ
パセリ、侮るなかれ。
添えるばかりが役目にあらず。
火を入れれば、香る力・味を整える力が目覚めるゆえ、
食の役者として膳に立たせるが良し。
今宵は京都点心福の塩焼売と共に、
香草の変化を食卓に取り入れてみては如何かな。