福福通信|京都点心福公式ブログ

2025.10.21

黄金の南瓜と澄みのだし焼売|秋の献立帖【京都点心福】

黄金の南瓜と澄みのだし焼売|秋の献立帖【京都点心福】
黄金の南瓜と澄みのだし焼売|秋の献立帖【京都点心福】

黄金の南瓜(なんきん)と、澄みのだし焼売

秋の献立帖|京都点心福×シュウマイ奉行謹製

🎃 一、名の由来と渡来の歴史

南瓜(かぼちゃ)は南アメリカ・メキシコを原産とし、十六世紀、ポルトガル商人によって日本へ伝わった。カンボジア経由で運ばれたため、「カンボジア瓜 → カボチャ」と呼ばれるようになったのじゃ。

江戸期には「南瓜煮」「南瓜田楽」として京の町人の膳に上り、保存野菜として冬至の中風除けに用いられるようになった。

🍠 二、種類と特徴

系統特徴代表例
西洋かぼちゃ(クリ系)甘味が強くホクホク。栗かぼちゃ、えびす、みやこ
日本かぼちゃ水分多くねっとり、煮崩れしにくい。鹿ヶ谷かぼちゃ、黒皮南瓜
ペポ系観賞用やズッキーニなど。おもちゃかぼちゃ、ズッキーニ

京の「鹿ヶ谷かぼちゃ」はひょうたんのような姿で、炊けば崩れず、舌にやさしい。夏から秋へと移ろう京の風情を映す野菜でござる。

🍢 三、京の膳 ― だし焼売と南瓜の膳

主菜:京都点心福「だし焼売」

国産豚と九条ねぎを京だしでまとめた職人手包みの逸品。ふんわり立つ湯気とともに、だしの香が広がる。電子レンジで包装袋のまま3分――手軽に本格の味が楽しめる。

  • 袋を開けずに電子レンジへ(500Wで約3分)
  • 加熱後、袋を開けて器に盛る
  • 柚子皮を添えれば料亭の趣に
「湯気とともに香り立つ、京のだし。簡単ゆえに、心尽くしの味わい。」

副菜:鹿ヶ谷かぼちゃの白だし煮

  • 鹿ヶ谷かぼちゃ……200g
  • 白だし……100ml、水200ml、みりん大さじ1

弱火で10分ほど柔らかく煮、葛粉でとろみをつけて仕上げる。黄金色の艶が、秋の月のように膳を照らす。

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奉行の一句:「湯気ひとつ 秋の膳にも 職の粋」