2025.05.06
ふむ……本日、空模様はあいにくの雨。
伏見の町は朝よりしとしとと濡れそぼち、軒先の簾(すだれ)よりしたたる雫が、時を刻むかの如くに響いておる。まことに立夏を過ぎしこの季節、雨に伴う湿気はひときわ身に染み入るものじゃ。
さて、かような気候にて、最も気を遣うは……申すまでもなく焼売の皮である!
この皮、存外に繊細にして、湿り気を吸えばたちまちふにゃりと柔(やわ)む。その儚さ、まさに初舞台の若衆の如し。されど、そこを見極め包むこそ、われら職人の腕の見せどころなるぞ。
本日は、「昔ながらの焼売」五百五十個を拵え申した。
その名のごとく、飾らず、奇をてらわず、ただまっすぐにうまきを追求せし逸品にて候。
餡には国産の豚肉を細かく挽き、クワイの刻みを加えて歯ごたえに趣を添える。
玉葱は使わず、素材の旨みを損なわぬよう心掛けておる。嚙みしめるごとに、豚肉の旨みとクワイの小気味よい歯触りが口中に広がり、思わず盃が進むというものよ。
それを包む皮は、極薄仕立て。
京の舞妓衆でも一口で召し上がれるよう、小ぶりに仕上げておる。
湿気に苦しむ今日のごとき日には、蒸気と時を読みながら、一つひとつ、まるで花を咲かせるが如くに包み上げるなり。
包む者、蒸す者、見守る者──皆が一心となり、台所はまさに戦場。
されど、それを越えて蒸し上がった焼売は、しっとり艶やか。
湯気に包まれ、ひとたび口にすれば、「うむ、これぞ本懐!」と膝を打つこと請け合いじゃ。
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冷凍にてお届け致すゆえ、お家でチンと一撃、即席にして本格。
風情ある雨音をBGMに、熱々の焼売で心ほどける夕餉──これぞ、現代に生きる侍たちへの癒しであろう。
うむ……本日も、見事な仕込みであった。
この「シュウマイ奉行」の名に懸け、決して見過ごせぬ品と相成った。
さればまた、明日。天晴れの仕込み日和とならんことを願い、拙者は筆を置く。
読まれし者よ、くれぐれもご自愛くだされよ。
──伏見の台所にて
シュウマイ奉行、敬白