福福通信|京都点心福公式ブログ

2025.09.08

【奉行版】白露の季節献立|備中松山城と葡萄 — 点心三品(京都点心福)

【奉行版】白露の季節献立|備中松山城と葡萄 — 点心三品(京都点心福)
【奉行版】白露の季節献立|備中松山城と葡萄 — 点心三品(京都点心福)
二十四節気|白露(9月上旬)

備中松山城と葡萄 — 奉行見立ての点心三品

白露の朝、雲は谷を渡り、山城は浮かぶが如し。
岡山は高梁のピオーネ、粒太く甘み深し。今どき流行のシャインも良きかな、されど本陣はピオーネ、これ動かず。
ここに、しゅうまい奉行が味の秩序をただし、三品を取り揃え申した。

雲海に浮かぶ備中松山城と、手前のピオーネとシャインの房
山の気は実を締め、法(のり)は手を正す——その二つが膳に映る。

備考:備中松山城は日本唯一の現存山城天守を有す。
藩主・板倉氏は寛永十九年より約二百二十年在城。祖・板倉勝重は初代京都所司代にて候。

岡山・高梁の見立て:シャイン vs. ピオーネ

シャインは皮ごと軽やか、香りは蜜の如し。
一方ピオーネは紫黒にして気骨あり。甘み堂々、酸味わずかに踏みとどまり、味わいの芯を作る——これぞ高梁の面目躍如。

主菜

海老焼売の彩り甘酢あん(葡萄添え)

甘酢の艶に葡萄の瑞、海老の旨を押し立て申す。ピオーネであれば風味なおよし。

材料(2〜3人分)

  • 海老焼売 6個(温め)
  • 種なし葡萄 120g(半割/皮ごと)
  • 酢 大さじ2・醤油 大さじ1.5・砂糖 大さじ2・水 120ml
  • 片栗粉 小さじ2(水 小さじ2)

作り方

  1. 焼売を温め器へ。
  2. 鍋で調味を煮立て、とろみを付す。
  3. 火を止め葡萄を和し、上より静かに注ぐ。
副菜

葡萄と鶏ささみの白和え(白味噌)

衣は滑らか、後味は清し。点心の合間に程よき一椀。

材料(2人分)

  • 種なし葡萄 80g(半割)
  • 鶏ささみ 2本(茹でほぐし)
  • 木綿豆腐 150g(よく水切り)
  • 白味噌 大さじ1.5・白ごま 大さじ1・塩 少々

作り方

  1. 豆腐・白味噌・白ごま・塩にて衣を調える。
  2. 鶏と葡萄をやさしく合わせ、器にこんもりと盛る。

だし焼売・塩焼売と合わせると味の座りよし。

小鉢

葡萄の葉包みご飯(高梁の香り)

申し添える。葡萄の若葉は下処理を施せば共に食すこと叶う。香清らかにして、膳の間(ま)を整える妙手なり。

材料(4個分)

  • 葡萄の若葉 4枚(下茹で または 軽塩漬→塩抜き)
  • 炊きたてご飯 200g
  • 塩 少々・白ごま 適量
  • 好みで:刻み大葉・梅肉 少々

作り方

  1. 葉の太き筋を軽くそぎ、さっと茹でて水気を拭う。
  2. ご飯に塩・白ごまを混ぜ俵に結ぶ。
  3. 葉で包み綴じ目を下に。供する直前、軽く蒸して香りを立てる。

進言:観賞用の蔓葉は不可。食用として出回る塩蔵葉が安全なり。自家葉を用いる折は農薬等に殊の外ご留意あれ。

いざ、御膳へ

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