【奉行記】新幹線N700の速さになぞらえて──京都点心福、四つの俊速
白露の候、夜風すでに涼しく、萩の花ゆらぐ折。拙者シュウマイ奉行、速さこそ旨さを護る要(かなめ)と申し上げ候。
一、調理の速さ──湯気、電光石火
東海道を駆けるのぞみN700、稲妻のごとく江戸と京を結ぶ。
我らが焼売もまた、袋のまま数分の加熱にて、たちまち膳に上がる仕立て。
待たせぬ所作、これぞ忙しき現代の味方にて候。
二、配送の速さ──鮮度、そのままに
新幹線網が国土を縦横に結ぶが如く、拙者どもの点心は冷凍便にて全国へ俊送。
地によりけりなれど最短翌日の到着も叶い、出来立ての旨みを封じたままお届け仕る。
距離は関所にあらず──鮮度が渡り歩く時代でござる。
三、試作の速さ──声あらば、即応
N700Aがたびたび改良を重ねしごとく、京都点心福も御意見拝受すれば即・試作。
旨さの勘所は逃さぬうちに形へ。
「やってみる」を「食べてみる」へ繋ぐ、この小回りこそ職人の矜持に候。
四、包みから冷凍までの速さ──旨み、時を閉じ込める
一つひとつ手包みし、仕込みバット一枚を埋め尽くすまで約十五分。
間髪入れず急速冷凍にて旨汁を封印、食感と香りをそのままに据え置く。
速さは雑ではない──鮮度を守るための作法にて候。
季のひと言──白露の膳に寄す
露しげく、秋の魚・新米・京の青菜うまし。焼売と合わせ、萩を一枝、器に添えれば座敷も晴れやか。
二十四節気を手掛かりに、旬を包んで湯気で活かす──これぞ点心の理(ことわり)に候。
速さと旨さの作法、さらに詳しきは下記にてご覧あれ。