【奉行版】紫バジル香る海老焼売献立

残暑なお厳しき折、涼やかなる香草「紫バジル」を用い、拙者シュウマイ奉行が一膳を監（み）るといたそう。海老焼売を主軸に据え、京野菜とともに調えれば、食卓はたちまち雅へと昇華いたす。

主菜：海老焼売 × 紫バジルソース

海老焼売は袋のまま電子レンジにて約2分半、あるいは蒸し器で5分。刻んだバジルにオリーブ油と塩、レモンを合わせソースとし、焼売にたらりとかける。香りは南蛮渡来の新風にして、味わいは京の雅と響き合う。

茄子を乱切りにし、素揚げして熱々のまま出汁に浸す。味が馴染みたるところで、細かく刻んだバジルを散らす。油のコクと草の清涼が見事に調和仕る。

トマトを湯剥きし、出汁に浮かべる。仕上げに刻みバジルを添えれば、椀の中に夏と秋の境が香り立つ。

梅を叩き、刻んだバジルと共にご飯に混ぜ込む。紫蘇に似て、されど異なる風情が口中にひらく。

最後は大粒の葡萄にて締める。紫の実が、献立全体の色彩を引き締め、余韻を残す。