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2025.10.29
霜降のころ、河原を黄金に染める背高泡立草(セイタカアワダチソウ)。拙者・シュウマイ奉行が、ハーブ・染め・飾り・蜜源・緑肥の五つの活かし処を、古式ゆかしくも実用的に指南仕る。締めくくりに“点心39点セット”への道筋も用意。
2025.10.28
秋風とともに香り立つ、栗と銀杏の焼売。京都点心福・シュウマイ奉行が届ける季節の点心。所有権の小噺も添えた、秋の味わい読み物でござる。
京都・伏見の地に、突如として現れた時代劇さながらの男──
その名は「しゅうまい奉行」。
中華点心に命を懸け、今日も焼売の真理を求めて邁進するその姿は、
まるで江戸からタイムスリップしてきたかのよう。
京の都と現代が交錯する、
不思議でちょっとユーモラスな点心物語の幕が上がります。
「シュウマイ奉行」と聞けば、誰しも“しゅうまい”を思い浮かべるかもしれません。
しかし──京都点心福が誇るのは、それだけにあらず。
春巻、水餃子、大根餅、えびネギ饅頭……
職人が一つずつ丁寧に包み上げる京点心の世界は、まさに多彩な味の玉手箱。
第二章では、奉行自らが選び抜いた「京都の点心逸品」をご紹介します。
京都点心福では、京都の工房で一つずつ手包みした点心を
冷凍のまま、全国へ直送しております。
焼売・餃子・春巻・饅頭など、種類豊富な品揃えで、
ご自宅用はもちろん、大切な方へのギフトにもぴったり。
この章では、お取り寄せの流れや、便利なセット商品の魅力をご紹介します。
全国の飲食店様・惣菜専門店様・ギフト事業者様へ
京都点心福では、業務用点心のご提供やOEM製造のご相談を承っております。
シュウマイ奉行の名のもと、
小ロット・完全個包装・オリジナル開発など柔軟に対応。
御社のこだわりを職人の技で形にいたします。
仕入れや商品企画でお困りの際は、
どうぞお気軽に「京都点心福」までご相談ください。
奉行と呼ばれる以前──その者は20年余り、中華料理の世界を渡り歩いてきた職人であった。
若き日にはホテルの厨房で腕を磨き、偶然の配属で点心部門へ。
上海料理を基礎に、香港出身の点心師から本場仕込みの技を学び、さらには四川系の巨匠のもとで、辛味の扱いや技術の奥義をも会得。
帰京後は、北京料理や日本独自に進化した広東料理にも身を投じ、中華四大系統すべてを実践的に体得するに至ったのである。

その名を「奉行」と名乗るのには訳がある。
シュウマイ奉行の17代前の祖先は、江戸初期の名奉行・板倉勝重──
大岡越前のモデルにもなった、初代・京都所司代である。
正義を重んじ、民の暮らしを思いやる血が、今も脈々と受け継がれている。


2025.07.31

伏見の町を歩くと、そっと風に揺れる石碑が目に入る。「大石良雄遊興の地 萬屋跡」――これは只者の記念ではござらぬ。こここそ、忠義の人・大石内蔵助殿が日々通い、心を偽り、敵を欺いた場所にて候。
撞木町(しゅもくちょう)――その名の由来は、鐘を打つ撞木の形を町がなぞらえていたことに因む。かつては島原と並ぶ格式を誇り、芸妓・太夫らが粋と情を競い合った場所にて候。
中でも「萬屋(よろずや)」は、撞木町の入り口を飾る名店として知られておった。大石殿が通い詰めたもうたこの地には、ただの遊びの風は吹いておりませぬ。敵を欺き、策をめぐらし、真の義を貫くための、深き深き“芝居”があったのでござる。
その芝居の舞台が、まさにここ、萬屋であったのじゃ。彼が浮橋太夫と語らい、盃を傾ける姿を見た者の中には、何者とも知れぬ風格を感じたであろう。討ち入りのその日、すべてが繋がり、人々は知るに至った――あれは、義士の策であったのだと。
いま、萬屋の建物は既になく、そこにあるは石碑ひとつ。しかし、その静けさの中に、かつての密謀と志が今なお息づいておる。歴史とは、ただ書き記すものにあらず。こうして町に刻まれ、人の心に残るものにて候。
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本日の献立:昔ながらの焼売とともに
本日の一品は、「昔ながらのシュウマイ」。
細挽きの豚肉をふんわりと包み、玉葱を用いぬことで肉の旨味を際立たせておる。中にしのばせたクワイが、シャキリと音を立てて口中に広がる時――まさに一服の風が通りぬけるが如し。皮は極薄、かつ、舞妓も一口で食せるよう仕立てた寸法にて候。
かつて萬屋で密談を重ねた大石殿が、もし現代に蘇らば――この焼売をひとつ頬張り、「これぞ真の策なり」と膝を打つやもしれぬ。