2025.08.15
そもそもミントとは、ただ涼やかな香りの葉にあらず。
その清涼感は、焼売や餃子といった油気のある点心の味わいに、切れと軽やかさをもたらすのでござる。
シソ科の多年草にして、種類も多く、スペアミントやペパーミントなど、それぞれに香りの個性あり。
料理の脇役どころか、今や主役の香草としての地位を確立しつつある…まこと、見逃せぬ存在にござるな。
さて、ここよりが本題。焼売・餃子に革命をもたらすミント香るタレを、三種に厳選して伝授いたす!
全てをよく混ぜ合わせ、冷やした水餃子にかけて召し上がれ。
まるで地中海の風が吹き抜けるような涼味、まさに「和×洋」なる組み合わせにござる。
焼売に合うタレとして、清らかなる酸味がポイント。
レモンとミントの香りが、豚の旨味に軽やかな陰影を加えるのじゃ。
胡麻のコクと酢の切れ味が絶妙に交わり、ミントの清涼感があと味を整えてくれる。
特に「肉汁焼売」など、こってり系との相性抜群にて候。
タレはただ添えるにあらず。季節感や五感への演出こそが、点心道の醍醐味なり!
たとえば、冷やした皿に並べた海老水餃子に、ミントの葉をあしらうべし。
器も涼しげなガラスや青磁を選び、目にも涼やかな設えといたせば、お客様の感嘆もひとしおでござろう。
焼売の場合は、温かいうちにタレをさっとかけ、ミントを散らして香り立たせるのが流儀。
気軽な夕餉にも、おもてなしの一皿にも、まこと重宝いたす。
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ミントなる草、されど侮るなかれ。
タレひとつで、点心は別物へと生まれ変わる。
風雅なる食卓は、いつも小さな工夫の積み重ねにて成るものなり――
次回もまた、妙味なるレシピをご紹介仕る。乞うご期待!