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2025.11.04
伏見の朝、右京の工房の方角に虹ひとすじ。雨上がりの澄んだ光の中、職人の誓い新たに点心を手包みいたす。シュウマイ奉行の朝見聞録
京都・伏見の地に、突如として現れた時代劇さながらの男──
その名は「しゅうまい奉行」。
中華点心に命を懸け、今日も焼売の真理を求めて邁進するその姿は、
まるで江戸からタイムスリップしてきたかのよう。
京の都と現代が交錯する、
不思議でちょっとユーモラスな点心物語の幕が上がります。
「シュウマイ奉行」と聞けば、誰しも“しゅうまい”を思い浮かべるかもしれません。
しかし──京都点心福が誇るのは、それだけにあらず。
春巻、水餃子、大根餅、えびネギ饅頭……
職人が一つずつ丁寧に包み上げる京点心の世界は、まさに多彩な味の玉手箱。
第二章では、奉行自らが選び抜いた「京都の点心逸品」をご紹介します。
京都点心福では、京都の工房で一つずつ手包みした点心を
冷凍のまま、全国へ直送しております。
焼売・餃子・春巻・饅頭など、種類豊富な品揃えで、
ご自宅用はもちろん、大切な方へのギフトにもぴったり。
この章では、お取り寄せの流れや、便利なセット商品の魅力をご紹介します。
全国の飲食店様・惣菜専門店様・ギフト事業者様へ
京都点心福では、業務用点心のご提供やOEM製造のご相談を承っております。
シュウマイ奉行の名のもと、
小ロット・完全個包装・オリジナル開発など柔軟に対応。
御社のこだわりを職人の技で形にいたします。
仕入れや商品企画でお困りの際は、
どうぞお気軽に「京都点心福」までご相談ください。
奉行と呼ばれる以前──その者は20年余り、中華料理の世界を渡り歩いてきた職人であった。
若き日にはホテルの厨房で腕を磨き、偶然の配属で点心部門へ。
上海料理を基礎に、香港出身の点心師から本場仕込みの技を学び、さらには四川系の巨匠のもとで、辛味の扱いや技術の奥義をも会得。
帰京後は、北京料理や日本独自に進化した広東料理にも身を投じ、中華四大系統すべてを実践的に体得するに至ったのである。

その名を「奉行」と名乗るのには訳がある。
シュウマイ奉行の17代前の祖先は、江戸初期の名奉行・板倉勝重──
大岡越前のモデルにもなった、初代・京都所司代である。
正義を重んじ、民の暮らしを思いやる血が、今も脈々と受け継がれている。


2025.11.06

霜月の夜、満月過ぎてなお冴えわたる十六夜(いざよい)。 空気は澄み、風はわずかに冷たく、冬立つ気配が忍び寄り申す。 伏見の丘の上に、黄金の円が静かにのぼりて、世を照らし候。
今宵の膳には、京都点心福の肉汁焼売を蒸し上げ申した。 立ちのぼる湯気、ふくよかな香り、ひと噛みすれば肉汁したたる妙味。 これを月光になぞらえ、満月をいただく心地にござる。
月を喫す 蒸気にゆらぐ 冬の端
用意するもの(焼売2〜3人前)
卵黄1/醤油小さじ2/みりん小さじ1/酢小さじ1/2/胡麻油少々/白すり胡麻/七味適宜
仕立て方
1. 小鉢に卵黄を落とし置く。
2. 調味を静かに注ぐ。
3. 食す直前に箸先で月を割り、焼売に纏わせるべし。
とりわけ肉汁焼売に合う妙味。 卵黄の甘香、だしの余韻、肉の旨味が混じり、まさに“月の滴”である。
用意
卵黄1〜2/醤油大さじ2/みりん大さじ1/酒大さじ1
※みりん酒は火にてひと煮立ち、冷まして用いると尚よし。
仕込み
1. 調味を合わせ器にひたす。
2. 卵黄を沈め、ひと晩冷所にて静置。
3. 翌朝、ぷるり輝く珠となる。
これを肉汁焼売の天に戴き、そっと割り申せば、 湯気とともに黄金の雫が流れ、口中に福が広がる。
卵黄の旨味、捨て置くは無粋にて候。
月を仰ぎ、湯気を囲み、静かに噛みしめる冬の入口。 これぞ、心を整え、身を温める最上のひととき。 次の満月にも、また肉汁焼売を蒸し上げ、月の珠を割り申そう。
湯気やわら 満つる月影 手にすくう