【しゅうまい奉行の点心草紙】「小籠包」と「小龍包」の違いとは?語源に隠された火を噴く龍と熱き肉汁の逸話
いざ、尋常に。京都伏見にて点心の道を歩んで三十余年、しゅうまい奉行でござる。まだまだ底冷えのする京の都、ふんわりと湯気を上げる熱々の点心が恋しい季節でござるな。本日は、お客様からよく尋ねられる「小籠包」と「小龍包」の違い、そしてその興味深い小籠包の語源についてお話ししよう。
巷では「小龍包」と龍の字をあてる方が多くおられるが、正しくは竹かんむりの「小籠包」でござる。本来の小籠包の語源は、「小さな蒸籠(セイロ)で蒸した包み物」という史実から来ておるのが定説だ。しかし、これほどまでに「龍」の字と間違えられるのには、単なる勘違いで済まされない、点心通たちの間で語り継がれてきた粋な逸話が存在するのでござる。
それは、「小籠包の中には小さな龍が包まれており、口に含むとその龍が火を噴くように、熱い肉汁が飛び出る」というものだ。
蒸籠の蓋を開けた瞬間に立ち昇る猛烈な湯気は、さながら龍が天に昇るかの如し。そして、その小さく愛らしい見た目に油断して一口で頬張れば、中から火を噴くような熱い肉汁が飛び出してくる。かつての食通たちは、この驚きと口に広がる至福の味わいを「小龍(小さな龍)」の字に掛けて面白おかしく例えたのでござろう。つまり「小籠包」と「小龍包」の違いは、正しい史実(蒸籠)と、あふれる肉汁を愛した人々のロマン(龍)の差とも言えるのだな。
「史実もええですけど、こんな言葉遊びみたいな逸話もおもしろおすなぁ。ほんまに、口ん中で龍が暴れはるみたいに熱い肉汁があふれますし。せやさかい、火傷せんようレンゲにのせて、そぉっと皮を破ってからいただかんとあきませんねぇ」
「小さな蒸籠」という本来の由来も奥深きものだが、このような情景豊かな話題もまた、点心を味わう際の良きスパイスとなろう。次に小籠包を召し上がる際は、ぜひこの「小さな龍」の息吹を感じながら、たっぷりの肉汁を味わっていただきたい。
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