一、包む所作に宿る、美の道
この焼売、ただの中華点心と思うなかれ。 皮をのばす指の温度、包みの均整、そして具との調和―― いずれも京の和菓子職人が餡を包む“手の理”を受け継いでおるのじゃ。
包むとは、押しつけるにあらず。 指先に心を込め、皮が息づくように閉じること。 それこそが、京都点心福の職人たちが守る“包みの道”である。
二、“包む”は祈り、思いやりの形
古来より、和菓子は季節を包み、心を包むものとされてきた。 春は桜、秋は月。小さき形にして大きな情緒を宿す――これぞ京の文化。 焼売もまた然り。豚肉と野菜、塩と出汁の調和を図り、 旨味という“季節”をひと包みにしておるのじゃ。
「包む」は即ち「思う」。食す人への祈りが、味わいを円くする―― それが奉行の心得にて候。
三、技の継承、未来への手
この焼売、機械では包めぬ。 手の温度、皮の柔らかさ、具の呼吸を読み取るのは、人の感覚のみ。 職人の指先が、京菓子の流儀と中華の技を結び合わせておるのじゃ。
ゆえに、ひとつひとつの焼売には、職人の息が宿る。 それを食すとき、人は知らずして“ぬくもり”を感じるのである。
四、奉行口上 ― 結びの言葉
「包む」とは、心を形にする技。 京の和菓子と中華の魂が出会い、円（まどか）なる焼売が生まれた。 この一粒に、千年の都の精神が息づいておるのじゃ。
いざ、月を肴にこの焼売を。 “包む心”を味わう夜こそ、至福の時にござる。
五、販売のご案内
京都点心福の焼売は、公式オンラインショップおよび楽天市場にて取り扱い中。 いずれも全国配送、贈答にも相応しき仕立てでござる。
