📞090-5041-9130
作業中は出れない時があります。
メールでのお問い合わせは下記の項目より
お気軽にお問い合わせください。
※は必須項目になります。
2025.12.03
晩秋より初冬にかけ咲く茶の花。その多寡が示す木の体調と自然の兆しを、奉行の目にて解説。さらに点心と調和する焼売専用茶の妙味について記す覚書
2025.12.01
京都点心福の鬼辛焼売には、辛さの奥にふわっと広がる“陳皮”の香りが潜んでいます。辛さと旨みを立たせる隠れた名脇役・陳皮の魅力を丁寧に解説します。
2025.11.28
カラスウリの粘りが化粧下地として使われた古来の知恵と、舞妓の白塗りにおける“下地の極意”を、奉行語りにて詳らかにいたす。
京都・伏見の地に、突如として現れた時代劇さながらの男──
その名は「しゅうまい奉行」。
中華点心に命を懸け、今日も焼売の真理を求めて邁進するその姿は、
まるで江戸からタイムスリップしてきたかのよう。
京の都と現代が交錯する、
不思議でちょっとユーモラスな点心物語の幕が上がります。
「シュウマイ奉行」と聞けば、誰しも“しゅうまい”を思い浮かべるかもしれません。
しかし──京都点心福が誇るのは、それだけにあらず。
春巻、水餃子、大根餅、えびネギ饅頭……
職人が一つずつ丁寧に包み上げる京点心の世界は、まさに多彩な味の玉手箱。
第二章では、奉行自らが選び抜いた「京都の点心逸品」をご紹介します。
京都点心福では、京都の工房で一つずつ手包みした点心を
冷凍のまま、全国へ直送・通販しております。
焼売・餃子・春巻・饅頭など、種類豊富な品揃えで、
ご自宅用はもちろん、大切な方へのギフトにもぴったり。
この章では、お取り寄せの流れや、便利なセット商品の魅力をご紹介します。
全国の飲食店様・惣菜専門店様・ギフト事業者様へ
京都点心福では、業務用点心のご提供やOEM製造のご相談を承っております。
シュウマイ奉行の名のもと、
小ロット・完全個包装・オリジナル開発など柔軟に対応。
御社のこだわりを職人の技で形にいたします。
仕入れや商品企画でお困りの際は、
どうぞお気軽に「京都点心福」までご相談ください。
奉行と呼ばれる以前──その者は20年余り、中華料理の世界を渡り歩いてきた職人であった。
若き日にはホテルの厨房で腕を磨き、偶然の配属で点心部門へ。
上海料理を基礎に、香港出身の点心師から本場仕込みの技を学び、さらには四川系の巨匠のもとで、辛味の扱いや技術の奥義をも会得。
帰京後は、北京料理や日本独自に進化した広東料理にも身を投じ、中華四大系統すべてを実践的に体得するに至ったのである。

その名を「奉行」と名乗るのには訳がある。
シュウマイ奉行の17代前の祖先は、江戸初期の名奉行・板倉勝重──
大岡越前のモデルにもなった、初代・京都所司代である。
正義を重んじ、民の暮らしを思いやる血が、今も脈々と受け継がれている。


2025.12.02

霜月も下旬、二十四節気では小雪を過ぎ、 夜気はひときわ冴え渡る頃――。 拙者、シュウマイ奉行、今宵は東寺へ夜歩きに出向いたのである。
日が沈むと同時に冷気が肌を刺すも、その寒さこそ冬の京の味わい。 五重塔が光をまとい姿を現すと、闇の中にただ一つ灯された “都の守り灯”のごとき威風を放つ。
ライトアップされた五重塔は、昼の柔らかさとは別物。 闇を背に、その直線と曲線がより鋭く際立つ。 まるで幾百年を越えて都を守り続ける武者の姿のようである。
風なき夜には池が鏡となり、塔が上下に二つ現れる。 現と影がぴたりと重なる瞬間は、一陣の風すら憚られるほどの静寂。 「これぞ京の夜景の極み」と唸らずにはいられぬ。
紅葉は盛りを過ぎても、光に照らされるとなお艶やか。 散り際の美というものは、武士の生き様にも通じ申す。 秋と冬の境に立つ、一期一会の色景色でござる。
京の冬の夜は骨まで冷える。 散策を終え帰宅すれば、蒸籠の湯気ほど心強いものはなし。 職人が包んだ焼売や餃子の香りは、 冷えた身体をゆるりと解きほぐし、心にまで温もりを灯す。
とりわけ、肉汁焼売のふるふるとした食感、 塩焼売の清らかな味わい、九条葱餃子の香り立つ旨味…… これぞ冬の宵にふさわしき“京の温もり”。