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2025.12.09
小さな点心は、姫林檎のように愛らしく、一粒に旨みと心遣いが凝縮されています。京都点心福の手包み点心は、少量でも満足できる贅沢な味わい。
2025.12.03
晩秋より初冬にかけ咲く茶の花。その多寡が示す木の体調と自然の兆しを、奉行の目にて解説。さらに点心と調和する焼売専用茶の妙味について記す覚書
京都・伏見の地に、突如として現れた時代劇さながらの男──
その名は「しゅうまい奉行」。
中華点心に命を懸け、今日も焼売の真理を求めて邁進するその姿は、
まるで江戸からタイムスリップしてきたかのよう。
京の都と現代が交錯する、
不思議でちょっとユーモラスな点心物語の幕が上がります。
「シュウマイ奉行」と聞けば、誰しも“しゅうまい”を思い浮かべるかもしれません。
しかし──京都点心福が誇るのは、それだけにあらず。
春巻、水餃子、大根餅、えびネギ饅頭……
職人が一つずつ丁寧に包み上げる京点心の世界は、まさに多彩な味の玉手箱。
第二章では、奉行自らが選び抜いた「京都の点心逸品」をご紹介します。
京都点心福では、京都の工房で一つずつ手包みした点心を
冷凍のまま、全国へ直送・通販しております。
焼売・餃子・春巻・饅頭など、種類豊富な品揃えで、
ご自宅用はもちろん、大切な方へのギフトにもぴったり。
この章では、お取り寄せの流れや、便利なセット商品の魅力をご紹介します。
全国の飲食店様・惣菜専門店様・ギフト事業者様へ
京都点心福では、業務用点心のご提供やOEM製造のご相談を承っております。
シュウマイ奉行の名のもと、
小ロット・完全個包装・オリジナル開発など柔軟に対応。
御社のこだわりを職人の技で形にいたします。
仕入れや商品企画でお困りの際は、
どうぞお気軽に「京都点心福」までご相談ください。
奉行と呼ばれる以前──その者は20年余り、中華料理の世界を渡り歩いてきた職人であった。
若き日にはホテルの厨房で腕を磨き、偶然の配属で点心部門へ。
上海料理を基礎に、香港出身の点心師から本場仕込みの技を学び、さらには四川系の巨匠のもとで、辛味の扱いや技術の奥義をも会得。
帰京後は、北京料理や日本独自に進化した広東料理にも身を投じ、中華四大系統すべてを実践的に体得するに至ったのである。

その名を「奉行」と名乗るのには訳がある。
シュウマイ奉行の17代前の祖先は、江戸初期の名奉行・板倉勝重──
大岡越前のモデルにもなった、初代・京都所司代である。
正義を重んじ、民の暮らしを思いやる血が、今も脈々と受け継がれている。


2025.12.08

小雪を越え、寒気いよいよ深まる頃、琵琶湖疏水には北方より旅鳥が羽を休めに参る。 川霧が白く立ちのぼり、水面を列を成して進む姿は、風雅なる冬の絵巻。 彼らは、一粒の水草や実をもって命を繋ぎ、無理をせず季節を越える。
その様は、「多く求めず、必要なだけを」補う、自然の教えにござる。 余計を抱えず、一口の栄養で身を保ち、天候に応じて土地を変える。 まことに知恵深き旅人なり。
現代の暮らしでは、人が移動できぬ日が多々あろう。 子育て、介護、悪天候、急な用事。 その折に頼もしいのが、冷凍宅配にて届く点心や惣菜にござる。
人が動けぬなら、料理が旅をして参ればよい。 これは旅鳥の“最適な地を選ぶ知恵”とよく似ておる。
「移れぬ日には、食が動けばよい」
まさに冷凍宅配は、その理念を叶える技でござる。
京の肉汁焼売は、一粒にて味が整い、主にも副にもなる。 包丁不要、電子レンジにて十分。 人数や食欲に合わせ、粒単位で調整でき、食品ロスも最小限。
これは冬の旅鳥が、一口ずつ命を繋ぐ理に通ずる。 余計を抱えぬほうが、暮らしは軽やかでござる。
寒さきびしい夕餉に、一粒の焼売がしみじみ旨い。 湯気は、疏水の旅鳥が羽を休めるごとき安らぎをもたらす。
旅鳥は、最も暮らしやすき地を選び、無理なく季節を渡る。 冷凍宅配は、料理が旅をして人を助け、台所を軽やかに整える。
そして肉汁焼売は、一粒で膳が成立し、冬の暮らしに温もりをもたらす。
自然と技術は姿かたちは違えど、哲は一つ。
「必要なものを、必要な場所へ、無理なく」
冬の疏水に旅鳥が集うように、冷凍点心もまた、家庭へ旅をし、暮らしを温めてくれるのでござる。